自主学習のネタ帳~教科書にこだわらない家庭学習
2020年春、新1年生になったばかりの娘は長期休校に。休校中は私も仕事がほぼ休業状態だったので、教師役となり「おうち学校」を開校しました。
宿題は少量。公立校だし、小学1年生なので、学校が再開しても「授業についていけない」ということはないだろうと、あまり教科書や授業に沿った勉強はさせませんでした。
現段階で、ひらがなの読み書きや足し算&引き算はできているので、おさらいや反復はしつつ、これ以上の予習は控えめに。
その代わり、娘の興味・関心にあわせて、自主学習・家庭学習をしました。せっかくなので、この日々の学習内容を記録しておきます。
教科書掲載作品と原作との違いを比較
国語や道徳の教科書には、書下ろし作品もありますが、名著と呼ばれる作品を掲載しているパターンもありますよね。
掲載の際、表現に変更が加えられていることがあります(長編の場合はいくつかの章を省略し、あらすじを補完する形をとるなど)。
娘の国語教科書には『大きなかぶ』が載っていて、この絵本が家にあるので、教科書と絵本に相違点がないか文章や絵を見比べてみました。
結果は、やってみた人だけがわかるということで!
好きな作品の作者について調べる
授業では、さら~と流されることも多い著者の遍歴やその他の代表作。でも、家庭学習・自主学習ではこの点を掘り下げたい。
小1の教科書には、まど・みちお作『あいうえおのうた』などが掲載されているので音読しつつ、まどみちおさんが他にどんな詩を残したのか調べてみました。
『ぞうさん』『やぎさんゆうびん』『一年生になったら』などの童謡の歌詞もまどさん作です。これは私も知らなかった。
小1娘は、104歳まで生きられたこと、自分の生まれた年である2014年に亡くなられた点が気になったみたいです。
詩の書き写し・暗唱
まどみちおさんに興味を持った我々親子。私の持ってるポケット詩集に『くまさん』がのっていたので親子二人で暗唱したり、書き写したりしました。
小1ですから、深い意味はわからないものの、言葉やリズムを気持ち良い、面白いと感じられたならそれでOKです。
なお、詩に限らず、気に入った文章を書き写す、暗唱するのは、オススメです。誰もほめてくれませんが、私は大人になっても『雨ニモマケズ』や『春はあけぼの』を暗唱できますw
美しい言葉が自分の頭の中に刻み付けられていて、それをいつでも引き出せるというのは純粋に良いものですよ。
初歩的なプログラミングの問題を解く
「本格的にプログラミング教育を!」というわけではないのですが、娘は『ルビィのぼうけん』というプログラミングをテーマにした絵本が好きなんですよね。その問題を楽しくやってたので、似た問題がありそうな、すみっコぐらしのプログラミングのドリルを自主学習として導入してみました。
プログラミングをテーマにした小学生向けの教材って、要するに論理的思考法がキーなんですよね。「場合分け」など、そのうち算数でやる感じの問題も出てきます。
『謎とき』なんかも検討したのですが、本屋で見た限り、小1(少なくともうちの子)にはまだ難しそうでした。その点、算数とは別に、理系脳を使ってほしいな~というとき「はじめてのプログラミング」系の問題は、難易度も易~難まであるので良かったです。
知育系プリントを解答したのち、自分でアレンジ問題を制作
ネットには無料でダウンロードできる知育系のプリントがたくさん。休校中は無料公開も多く、低学年ならひらがなや計算などの要素のある、遊びと学習のMIXプリントが多数ありました。
解くだけでも面白いですが、自分で問題を作るのも家庭学習の醍醐味の1つ。もっとも、私も最初そこまで考えが及びませんでした。
ある日、娘が自主的に問題を作り始めたんですね(もともと自作のプロフィールブックなどを作るのが好きなのでその延長と思われる)。
作った問題は、私にやらせますw 出されたプリントを溜めないようにこなすのが地味に大変でした(苦笑)
身近な人にインタビュー(聞き取りして、内容を表やノートにまとめる)
小1なので、電話でじじ・ばばに聞き取りして、表を埋めるだけです。文章が書けるなら、ノートにまとめるとよいでしょう。
項目は、上から
- しんちょう
- おきるじかん
- ねるじかん
- テレビをみるじかん
- すきないろ
- すきなパウパトロール
- すきなおにんぎょう
となっています(最後の3つの質問内容は子供が決めた)。
しかし、じじとばーたんがテレビを見る時間を「5じかん」「6じかん」と答えたことで(このとき、ドラマの一挙再放送にハマってた模様)、テレビは1日1時間と決まっている娘が憤慨。
「テレビ見すぎだよ!」「1時間は少なすぎだよ~。ママに増やしてもらいなよ」と情けない喧嘩が勃発した(余計なこと言うなよ)。
なお、この後、記録ブームが到来し、ぬいぐるみの身長と体重を測定する遊びがしばらく流行りました。身長は裁縫セットのメジャー、体重はキッチンスケールで測定!
白地図に好きな情報を書き込んでオリジナル地図を完成
もともと日本地図パズルはもっていたのですが、くもんの世界地図パズルを購入。そしたら、おまけに白地図が付いてきました。親子でフィギュアスケート好きなので、白地図をフィギュアスケート世界勢力図にアレンジ!
ここが羽生くんの練習拠点のトロント。ここが宇野昌磨くんのランビエール先生がいるスイス。ここがこの間の冬季オリンピックが開催された平昌。
といった具合に。娘はほとんど絵と色塗り担当でしたがw
白地図はあらゆるジャンルの記録に応用可能です。サッカー好きにもおすすめ!
近所や通学路の地図を描く
当初は自主学習ではなく、娘が遊びで自宅近くの公園の地図を描き始めましたことに端を発します。
これはいいかも!とその後は散歩ルートや通学路の地図を描いてみました。明らかに距離感がおかしいですが、「子どもにはこう見えてるのか~」と新鮮で面白いです。
小1だと、もはや「冒険の書」という感じで、理解不能なのですが、そこが面白いw こうやって私にはない空間認識能力を磨いてほしいですね!
〇△□などの図形を使って絵を描く
算数の図形の勉強もかねてやってみました。娘は、魚やタコなど、海の生き物を描いてましね。魚は、〇と△の組み合わせ方で、いろいろな描き方ができて、種類豊富なお魚が完成。
低学年向きの家庭学習だと思ったのですが、もしかしたら中高学年になったら、センスのある子は幾何学模様みたいなものを描けるのかもしれませんね。
図鑑スケッチ
実物を見れれば1番ですが、難しいときは、図鑑が素材として役立ちます。スケッチは、観察力を鍛えるのにもよさそうです。
Eテレで『香川照之の”おうちで”昆虫すごいぜ!』が放送されていて、図鑑の活用方法やスケッチの楽しみ方が放送されていたので、参考になりました。『昆虫すごいぜ』は普段から良い番組ですが、休校中にもおうちでの昆虫の楽しみ方を教えてくれたのには感心しました。
ありがとう、カマキリ先生!
手品を開発
工作好きな娘がやり始めたことなのですが、これもノートにまとめれば立派な自主学習でしょう。
もっとも手品の種は非常に簡単。
単にダンボールの箱に、カッターで切り抜き穴を作って、ぬいぐるみをその上に置く。全体的に布をかぶせた際に、穴にぬいぐるみを入れるというだけです。まぁ、小1だとこの程度の「こどもの浅知恵!」という感じですが、高学年ならもう少し手ごたえのある種(タネ)を考えてくれるのではないでしょうか。
以上がおおよその我が家の学習内容です。
基本は低学年向きですが、内容を発展させたり、ノートにまとめれば、中学年・高学年でもネタとして使えそうです。
教科書や授業の予習・復習以外に、家庭学習や自主学習でちょっと面白いことをやりたいなというときに参考になればと思います。