転園後の「保育園行きたくない」発言に休ませる決断をした
子供に「保育園に行きたくない」と言われたらどうしますか?私は休ませました。シングルマザーで決して裕福ではなく、今年はすでに有給を使い切り、次の付与まであと3か月以上あります。ですが、「とりあえず休ませる」「私も仕事を休む」という選択をしました。
子供は、年中進級(現在4歳)と同時に引っ越すことになり、1歳から通っていた保育園から転園しました。可能性として覚悟はしていたものの、恐れていた登園拒否が起こりつつあります。特になにも言わず、行くこともあるので「登園しぶり」と呼ばれる範疇なのかもしれませんが、今後どうなるのかも不透明です。
登園しぶりの時は、休ませたほうが良いという意見もあれば、休ませると「休み癖がつく」なんて指摘も聞かれます。確かにちょっと嫌なことがあれば、お休みしようと思われては困りますね。でも、それでもやっぱり「休ませる」という選択で今は良かったのかなと思っています。
辛いときには「休む」という選択肢があることを示したかった
母親である私が働かないとごはんが食べれない我が家。4歳児に休み癖がついたら本当に先行き不安ですし、「ママはお仕事を簡単に休める」とも思われたくありません。
でも、私はそれ以上に「保育園は休めない場所」「休むのはダメなこと・悪いこと」と子供に理解されるのが今後のためによくないというか、自分が子供に伝えていきたい価値観とは少し違うかなと考えました。これが休むことを認めた1番の理由です。
「頑張る=良いこと」ではないんです。疲れたときは、休むのもあり…というか休むのは頑張るのと同じぐらい大切なことです。
保育園で過ごすためにエネルギーの充電が必要だった
休ませるときに、娘には「2か月頑張ったもんね。特別にお休みしようか」と言いました。私も娘が頑張っているっことはわかっていたので、その事実は認めてあげたかったんです。新しい園にうつって2か月。疲れが出て、お休みしたくなるのは当たり前なのです。
我が子も含めて毎日保育園に行く子、学校へ行く子は、それだけで相当なレベルで頑張ってると思います。ガス欠にならないように、疲れをためないようにしようと思ったら、本当は子供も大人もみんな週休3日以上は必要なんじゃないかな?
・・・・ということで、誰か毎日会社へ行ってる私の事も褒めてください。
子供たちにも有給休暇があればいいのに
本当は小学校以上の子供たちには、個人が好きにとれる休暇があればいいのにと思います。長期休みを少なくしてもいいから、1年に5~10日ぐらい。ゴロゴロしたり、家族と旅行に出かけたり、自分の興味のある課外活動に参加したりなど、自分の疲労度を把握して休んだり、楽しい過ごし方を計画するのも生きていくうえで必要なスキルです。
「休暇をどう過ごすか」というのは、「人生でなにを大切にしたか」という部分と密接が関わりがあるように思います。それをもっと小さいうちから教えてもいいんじゃないかな。
会社を休んで、こどもと過ごすのは楽しかった
保育園を休んで、会社を休んで、午前中は家の近所の砂場で遊びました。砂場と滑り台しかない広場ですが、ここで2~3時間過ごせる我が子です…!
それから、ゆっくりお昼を食べて、砂場で汚した服をお風呂場でじゃぶじゃぶするついでに、洗濯機をまわす。一応、保育園の生活リズムは守ろうかということで、娘はお昼寝タイム。起きてからは、平日なかなか行けない銀行と役所の用事に付き合わせましたw
夕方は雨が降ってきたので、地域の子供の遊び場(室内)で1時間ほど過ごし、帰宅後は麺類で簡単な夕食。お風呂に入って就寝です。
なんてことのない1日です。でも、子供と一緒にいられて、私も幸せでした。
娘が「保育園に行きたくない」理由はたぶん…
保育園などで子供がなんらかのトラブルを抱えてそうなときは、対策を練ることも大切ですが、我が子の場合、保育園に行きたくないのは「不慣れな環境への疲れ」が原因だと思っているで現段階ではあまり問題視していません。
娘や保育園の先生から聞いた話を考えると、娘は転園先にまだ慣れてなくて「新しいお友達」のつもりなんだけど、保育園のお友達は娘がいることに慣れてきて「新しいお友達」扱いしないというか、遠慮がなくなったんじゃないかな。まぁ、当たり前のことというか、むしろ自然に仲間として受け入れてくれたなら良いのでは?と思うのですが。
親である私が転園先の保育園に対するネガティブな感情があまりないので、そこまで不安にならずに済んだのだと思います。
もし今の職場じゃなかったら理解ある親ではいられなかった
「自分の価値観」とか偉そうにいいましたが、こんなこと言っていられるのは職場に恵まれているからというのは承知のうえです。
もちろん入園直後とか預け始めの時期に、こどもが泣いてもバイバイすることは決して悪くないと思います。そっちも経験してますしね。
「休む」にあたって娘とした約束
朝の準備時間に「保育園に行きたくない」と話す前、娘は1番最初に「おなかがいたい」と訴えてきました。ただ、体調不良にはみえなかったので話を聞くと「本当はおなかは痛くない。保育園に行きたくないのだ」と訴えてきました。
こうした経緯があり、子供との特別な休日を過ごしなら、ある約束をしました。
それは、
1.保育園に行きたくないときは「行きたくない」とそのまま伝えてくれれば良いこと
(ただし、「休める」とは言ってないのが大人のずるいところです)。
2.「お腹が痛い」と言うのは、本当にお腹が痛いときだけにすること。
この2つです。
4歳にもなれば、体調不良を装えば、保育園を休めるということを知っています。おおよそ見抜けますが、本当に体調不良の可能性もゼロではないので、疑ったり、試すような発言は極力したくありません。
また、行きたくなくて「お腹が痛い」と嘘をついてしまう気持ちも受け止める必要がありますが、ストレスが心身にあらわれているなら更に自体は深刻です。
普段から「行きたくない」を「お腹痛い」に置き換えて発言していると、こうした兆候を見逃してしまう恐れがあると思ったので、上記のような約束したしだいです。
さてさて、今日は保育園に行けるのだろうか。
【追記】その後、登園しぶりはどうなったか。
4月に転園し、6月に初めて登園しぶりを起こした娘。
幸いにも、その後2か月は激しい登園しぶりもなく(泣くほどじゃないけど「行きたくないな~」みたいな雰囲気の日もありましたが)、夏が終わるころには新しい園にも慣れてきました。
ただ、秋になると、再び登園しぶりが起こりました。
しかも、「とりあえず保育園までゆっくり行ってみようか」といつもは車の道のりをぶらぶら歩きながら登園したところ、途中までは元気がでつつあったのに(散歩が好きな子なんです)、最終的に「やっぱり嫌だ」と玄関先で泣きわめくなど、転園間もない時期に比べて激しめの登園拒否です。
最初は理由がわからなかったのですが、のちに運動会の練習が嫌というのが原因だとわかりました。前の園に比べて運動会に力を入れる園だったので、プレッシャーを感じたみたいです。こどもの「行きたくない」にはいろいろな感情が隠れているんですね。
行きたくない原因が判明したので、先生にも事情を伝えました。
娘には「失敗してもいいんだよ~」「自分なりにがんばればいいんだよ~」「できなくても恥ずかしいことじゃないんだよ~」と、ひたすら気を楽に持て!というメッセージを送り続け、家ではストレスケアに努めました。
そして、運動会本番が近づき練習が本格化すると、良いんだか悪いんだかわかりませんが、「なんだ~!できないのは自分だけじゃないんだ~」と気づいて開き直ったようです(苦笑)
それからは登園しぶりもなく、運動会も出席できました。終わってからはもう「がんばった!本当がんばった」と褒めまくり、労りまくりです。
無事、転園した園を卒園しています。