80%ぐらいのがんばり

娘との生活や読んだ本など

「アバローのプリンセス エレナ」が娘に教えてくれたこと

我が家の5歳娘の夢は「プリンセスになって、国を治める!」

はじめて聞いたときは「く、国ですか?」と、すごいパワーワードでたなとうろたえましたね。

娘は4歳から『小さなプリンセス ソフィア』を見て、5歳になってからディズニー・サンデーでやってる『アバローのプリンセス エレナ』にもはまっています。

で、来るんだな。5歳児のなぜ?なに?攻撃。「いや、エレナの脚本家じゃないんで」と思いつつも、私もソフィアもエレナも好きだから、基本的に初回は一緒に見て(娘ほど繰り返しは見ない)、いろいろ話し合う機会も多いです。

以下、エレナを見て、娘が思ったことや考えたことを、私が補足しつつ記録してみました。ぶっ飛んでて関連性が薄いのもありますが、それはまぁ5歳児の思考、5歳児とのおしゃべりで生まれた内容なんで生温かく見守ってください。

エレナを教えてくれたこと1:プリンセスになれなくても「プリンセスらしい女の子」でいることが大事

ん~、これエレナじゃなくて、ソフィアの影響かもしれない(初っ端からw)

いや、これねちょっと複雑な5歳児心なんです。娘はプリンセスになりたいんだけど、もしかしたら自分はプリンセスになれないかもしれないってこともわかりつつあるんですよ。

「昔は城にプリンセスがいっぱいいた(藩的な意味で)」と説明したところ、「なんで?なんで今は少ないの?少ないとたいへんだよ?多いほうがいいでしょ?」と質問攻めがすごかったです。

で、本人なりに「もしなれないなら、どうしたらいいか」考えた結果、本当のプリンセスかどうかよりも、プリンセスのような心や振る舞いが大事なんだと自分を納得させている節があるんですよね。

「プリンセス」っていうのは単に容姿が美しい人ではない。これはソフィアで示されてましたね。

そのうえで、国のために勇敢に戦う。これはエレナですね。

そういう姿勢が大事であり、だからこそ娘は「プリンセスになりたい」と語るのではなく、「プリンセスになって、国を治める」と行動を夢として語っているわけです。

娘の「国を治める」はなかなかぶっ飛んだ発言ですが、幼くても作品のメッセージはちゃんと受け取ったんだなと親馬鹿ですが感心しました。

あと、娘はプリンセスらしい心が大事、生まれは問題ではないという前提があるので、プリンセス増やしたがりですw

「プリンセスらしい女の子がたくさんいれば国は明るいからね!」と言ってたこともあります。まぁ、ソフィアやエレナのような女性が増えるのは確かに私も歓迎かな。

エレナが教えてくれたこと2:目的も大事だが、やり方も大事

エレナが悪い魔女シュリキから国を取り戻そうと奮起するとき、ジャークインのスカイラーに「勇敢だが、やり方がいまいち」と指摘を受けます。国を取り戻して、シュリキが復活してからも、エレナにはこの傾向がみられます。よく言えば、まっすぐ。悪くいえば、直情的すぎて戦略性がない。

まぁ、アバローの国全体の警備がザルなのが作中のデフォではありますが…。

娘はエレナが好きで、いつも応援してます。そのうえで、このエレナの弱点も理解しているようです。「あのとき、ああすればよかったのに!」と代替案を出してたりします(たいてい的外れですが)。

なお、大人目線で見ると、ソフィアが賢かったので、エレナはちょっとおバカに見えるというか、いやでもエレナ16才ぐらいだからこれが普通か?ソフィア賢すぎるだろ…となります。

エレナが教えてくれたこと3:規則よりも優先すべきものがある

悪法も法なり」を認めるか、否かの話です。

うちの娘はわりと頑固で、先生の言うことや約束事を非常に忠実に守ろうとするタイプです。ときには親に説教してきます(私はそんな彼女を心の中でときに「風紀委員」と呼んでいる)。小学生になったら「ちょっと男子~!」をやりそう。

しかし、今後苦労しそうな娘にもエレナのおかげで光明が。

シュリキ支配下のアバローでは、音楽が禁止されていました。

最終的には、民衆も立ち上がるのですが、私はその一連の流れに関して「でも法律で音楽はダメなんだよ?こっそり練習してた人もいたらしいけど、法律は守らないとだめじゃない?」とあえて吹っ掛けてみました。

自分で考えずに、あらゆる矛盾を無視して「ママの言う通りだね~」となることも多い5歳児ですが、それについては断固NO!

今までのお返しとばかりに(大人げないw)、なんで?法律なのに守んなくていいの?なんでなんで?と畳みかけたところ、

「だって楽しくないでしょ!」との反論が。

作品からはだいぶ離れた会話でしたが、親としては嬉しく、大きく頷きました。

それで、いいと思うよ。「楽しい」気持ちを大切に生きたほうがいいからね。

エレナが教えてくれたこと4:人は環境しだいで良くも悪くもなる

ソフィアに出てくるヒール役ってだいたい改心するというか、本当の悪人はほとんどいないように記憶しています。

話が逸れますが、『モアナと伝説の海』を最近見たのですが、マウイの吐露に私はもう涙がボロボロ。いつからディズニーは、こんなにも欠損を抱えた人物を描くのが上手くなったのか。

マウイを見ていて、セドリックさんを思い出しました。マウイもセドリックさんも「プリンセスによって変わっていく人物」としても共通点がありますよね。

さて、エレナの悪役たちは今後どうなっていくのか。シュリキに関しては、完全なる悪役のまま終わりそうな気もしますが、カーラとビクトルの行方が非常に気になるところです。娘ともこの2人についてよく話し合います。

特にカーラは、「友達が一人もいない」と言っていたこともあり、過酷な環境で生きてきたような気もします。母親はどうなってるんだろう?ビクトルは娘カーラを愛していますが、結構無茶させてますよね。

カーラ自身がのりのりで悪事に手を染めているので、「悪くない」とは言えませんし、悲壮感も薄いですが、本当は彼女もエレナやナオミと同年代の女の子なんですよね。

エレナが教えてくれたこと5:楽しい雰囲気の場所に悪いものは寄り付かない

シュリキの支配がおわったアバローは、めちゃくちゃお祭りばっかりしてますw

抑圧から解放されて、昔の伝統を取り戻そうとするのは理解できます。しかし、それ以外にも新企画のイベントがちょくちょく開かれているのです。

あるとき「この国、お祭りばっかりしてんなw」と私は笑ったのですが、そのときの娘の回答は真剣かつ意外なものでした。

「またシュリキが攻めてこないようにだよ。シュリキは音楽とかお祭りとか楽しいことが嫌いだから」

いや、シュリキが生きてるって国の人は知らないし…とも思ったのですが、まったくの検討違いでもない、一理あるなと思い直しました。

楽しい場所には楽しい人が集まり、一方で人の悪口や妬みを口に出す人が多い場では負のオーラが充満します。また、自分自身の機嫌をある程度とっておかないと、悪い思考につかまってしまうこともありますよね。

「作品の都合上」と言ってしまえばそれまでですが、うちの子なかなか良いこと言ってるなと思いましたね!

まとめ:

私はマテオが好きだ!「ちょっとヘタレ、でも頭はいい魔法使い」が思いっきりツボ!!